生成AIを正しく使いこなそう!生成AIのリスクと使い方の注意点3選

「生成AIのリスクってどんなものがあるんだろう?」
「生成AIのリスクにどんな風に対応していけばいいのか知りたい」
 
生成AIは便利なツールである一方で、いくつかリスクも持ち合わせています。生成AIツールを最大限に活用するために、自身でリスクヘッジしていきましょう。今回は、「The Intelligent Sales ~AIを活用した最速・最良でクリエイティブな営業プロセス~」 の著者であり弊社CMOの今井晶也に、生成AIのリスクについて 聞いてみました!

  • 生成AIは普通にウソをつく
  • 情報の取り扱いに注意!著作権の基本を押さえよう
  • 生成AIの回答「だけ」では、あなたの営業スキルは向上しない


生成AIのリスクを正しく理解して、より質の高い営業活動を行うためのツールとしてぜひ役立ててください。


あわせてお読みください

本記事とあわせて、「ChatGPTから欲しい回答を引き出す返信例と対話の進め方」 もご活用ください。ChatGPTから理想の回答をもらうためには、ちょっとしたコツが必要になります。本資料には、AIパスポートの資格をもつ弊社のChatGPTスペシャリストがまとめた、「困ったときに使える返信例」と「ChatGPTとの対話(ラリー)の進め方の例」を記載しています。

ChatGPTから欲しい回答を引き出す返信例と対話の進め方



目次[非表示]

  1. 1.営業が知っておくべき生成AI活用におけるリスク3選
    1. 1.1.①生成AIは普通にウソをつく
    2. 1.2.②情報の取り扱いに注意!著作権の基本を押さえよう
    3. 1.3.③生成AIの回答だけでは、あなたの営業スキルは向上しない
  2. 2.営業パーソンの価値を圧倒的に高める『AI活用上達本』発売中
  3. 3.まとめ


営業が知っておくべき生成AI活用におけるリスク3選


髙田


今井さ~ん!生成AIを使うにあたって知っておいたほうがいいことってありますか??


そうだね、生成AIはとても便利なツールだけど、使い方によってはリスクもあるよ。生成AIを上手に使うために知っておいてほしいことはこの3つかな。

今井晶也



 ① 生成AIがしれっとついてくるウソに騙されない
 ② 生成AIツールで出力した情報の取り扱いに注意する
 ③ 生成AIがどれだけレベルアップしても、あなたの自己研鑽も必ず必要になる



髙田

気になる話ばかりです…!この3つを知っているか知らないかだけで、アウトプットの質も変わってきそうな気がします。

そうだね。早速一つ一つ見ていこう!
今井晶也


①生成AIは普通にウソをつく

ポイント④生成AIが出す回答に対して「対話」を重ねている

ひとつ目は「生成AIは普通にウソをつく」ということなんだ。「ハルシネーション」って聞いたことあるかな?

今井晶也
髙田

聞いたことあるような、ないような…!

生成AIは、本当は間違っている情報をもっともらしく出力してしまうことがあるんだけど、これを「ハルシネーション」って呼ぶんだ。生成AIの出力内容は妄信せずに参考程度にとどめて、他の情報と照らし合わせながら理解を深めていくことが重要だよ。

今井晶也


髙田

そうなんですね。ちなみに例えばどんな間違った情報を伝えてくるんでしょうか?

いくつかあるんだけど、例えば・・

今井晶也



・収集した数値をもとにグラフを生成したが、実態とは違う内容が表示されていた
・最新情報を要約させたが、実際に調べたら少し古い情報だった




ほんとに一例だけど、こんな感じかな。
今井晶也​​​​​​​
髙田


なるほど。それっぽく回答が返ってくると、つい鵜呑みにしてしまいそうで怖いです…。知らない情報について質問することも多いので注意します!
情報を精査する手間はかかるけど、自分を守るために必ずやっておいたほうがいいよ。生成AIの「何が真実」で「何がウソ」かを見極める知識と、正しく疑う力を身につけていこう!
今井晶也


②情報の取り扱いに注意!著作権の基本を押さえよう


髙田


生成AIを利用するにあたって、著作権はどういう風に気を付けたらいいでしょうか?

うん、生成AIを使うときには著作権の基本を押さえておくことが重要だよ!仕事で使うなら特に、大きな問題に発展してしまう可能性もあるからね。いくつか説明するけど、これは2024年1月時点での情報だからその都度最新情報のチェックもよろしく!

今井晶也



髙田


はい!これからいろいろな事例が出てくるなかで法改正もありそうなので、こまめにチェックしておきます!

じゃあまずひとつ目、「私的利用の場合は著作権者の許諾なく利用することができる」とされているよ!つまり、個人的な学習や、情報をまとめるために著作物を使用したり複製したりするのは問題ないということなんだ。(参考:文化庁 令和5年度著作権セミナー「AIと著作権」)

今井晶也



髙田

なるほど。

一方で、生成AIツールでアウトプットされた内容をパワーポイントや資料に使う場合は、「引用」のチェック項目を満たすか、著作権者の許諾が必要だよ。

今井晶也


■引用する際のチェック項目
すでに公表されている著作物であること
引用の必要性があること
引用部分とそれ以外が明瞭に区別されていること
本文が主、引用部分が従であること
引用部分に改変が加えられていないこと
出典を明示すること

 
 ウェブページ:記事タイトル、URL
 書籍:著者名、書名、出版社、出版年


髙田


結構細かいポイントがあるんですね…!

ちなみに「本文が主、引用部分が従」とはどういうことでしょうか?
あくまで引用部分は補足程度であって、メインとなる文章は自身のオリジナルで書いた文章であること、という意味だね。引用だらけの文章ではオリジナルコンテンツとは言えないし、コピーコンテンツとして評価されてしまう可能性があるよ。
今井晶也

髙田

なるほど。きちんと引用元を明記することによって、記事を読んでいる人にとっても「この記事は、信頼性の高いデータをもとに書いているんだな」と納得感をもって読み進めることができますね。

そうそう。あと、モノによっては引用する前に著作者に承認を得ないといけないものもあるから注意してね。引用前に一度サイトの注意書きやプライバシーポリシーを確認するようにしよう。

今井晶也


③生成AIの回答だけでは、あなたの営業スキルは向上しない


髙田


生成AIを使いこなせるようになれば、営業スキルも爆上がりしそうでワクワクします…!

髙田さんが将来間違った方向に行ってほしくないから伝えておくんだけど、生成AIから「回答を引き出した」ことに満足しているだけじゃ営業スキルは上がらないんだ。

今井晶也


髙田

えっ…、どういうことですか!?

生成AIから的確な回答を引き出すことで「生成AIの活用リテラシー」を高めることはできるけど、生成AIが出力した答えをそのまま現場で使えたからといって、自分の営業スキルが上がったと勘違いしてはいけないよ。

今井晶也
本当に価値のある営業パーソンになりたいなら、生成AIツールの活用とともに自身のスキルアップも必ずしていく必要があるんだ。そうしないと将来、薄っぺらい営業パーソンになってしまうからね。
今井晶也

髙田


えぇ、薄っぺらい営業パーソンにはなりたくないです!あんまりイメージできていないんですが、どういう使い方をしてしまうと良くないんでしょうか・・?

うん、じゃあたとえ話としてひとつストーリーを紹介するね。とある営業マネージャーAさんがいるとしよう。

今井晶也


営業マネージャーのAさんは、営業チームに提供する質の高いスクリプトを作成する時間がなかった。そこで彼は、時間を節約し、チームの成果を最大化するために、最新のAIスクリプト生成ツールを利用することにした。

AIスクリプトツールはAさんの指示に基づき、市場のトレンドと製品の特徴を分析し、影響力のある売り込み文句を含む洗練されたスクリプトを作り上げた。チームに配布されたスクリプトは、メンバーから賞賛され「こんなに早くクオリティの高いスクリプトが作れるなんて、Aさんはすごい!」という褒め言葉が飛び交った。

しかし、実際にスクリプトを使い始めると、メンバーから質問が寄せられた。
「この質問の意図を教えてください!」

「なぜこの流れでこの質問をするべきなのでしょうか?」
AさんはAIが作成したスクリプトの意図や背景を完全には理解していなかったため、質問にうまく答えることができず言葉を濁した。このことから、メンバーはスクリプトの出所に疑念を抱き、Aさんがスクリプトを自分で作ったのではなく、どこかから手に入れたのではないかと疑い始めたのだった・・


髙田

うわぁ…。

スクリプトには、営業マネージャーの経験やストーリー、情熱や感情が一切反映されていない。だから深堀りされたときに答えることができないんだ。これはメンバーだけじゃなくて、お客様相手でも同じ。現場で質問に答えられなかったら、頼りない印象を与えてしまうよね。
今井晶也


髙田


そうですね。アウトプットされたものが素晴らしい分、実態を知ったときにショックも大きくなってしまいそうです。
どんなに素晴らしいツールをもっていたとしても、資本となるスキルが低かったら、使いこなせるレベルもそれなりになってしまうよ。生成AIが出力した情報は、自分なりに咀嚼して、使う場面に合わせて改良を加えて最適化することが重要なんだ。
今井晶也​​​​​​​​​​​​​​


生成AIツールに頼りすぎず、自身の営業スキルも高め続けて「ハリボテ営業パーソン」にならないように注意しよう。
今井晶也​​​​​​​​​​​​​​
髙田

はい、気を付けます!!​​​​​​​


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本記事とあわせて、「ChatGPTから欲しい回答を引き出す返信例と対話の進め方」 もご活用ください。ChatGPTから理想の回答をもらうためには、ちょっとしたコツが必要になります。本資料には、AIパスポートの資格をもつ弊社のChatGPTスペシャリストがまとめた、「困ったときに使える返信例」と「ChatGPTとの対話(ラリー)の進め方の例」を記載しています。

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まとめ

生成AI活用におけるリスクを3つご紹介しました。

  • 注意点① 生成AIは普通にウソをつく
  • 注意点② 情報の取り扱いに注意!著作権の基本を押さえよう
  • 注意点③ 生成AIの回答「だけ」では、あなたの営業スキルは向上しない

セレブリックスでは、生成AIにまつわるコンテンツを定期的に発信しています。コンテンツは​​​​​​​「生成AI」のタグでまとめていますのでぜひご覧ください。また、生成AIの組織活用に関するご相談も随時受付中です。
 
弊社の生成AI活用チームは、人がやらなくても済む仕事を生成AIに委ねることで効率を高め、純粋な営業活動や、受注確度にインパクトのある取り組みへの集中時間を増やせています。ぜひ本記事をお読みの皆さまも生成AIの活用にチャレンジし、実証実験を通して精度を高めてみてください。


執筆者:髙田冴夏


監修者プロフィール

セレブリックス今井晶也



執行役員 カンパニーCMO /セールスエバンジェリスト

株式会社セレブリックスのセールスエバンジェリストとして、法人営業に関する研究、執筆、基調講演等を全国で行う。2021年8月には “Sales is 科学的に「成果をコントロールする」営業術” を扶桑社より出版。営業本のベストセラーとして累計出版数が5万部を超える。

2022年7月には単著二作目として “お客様が教えてくれた「されたい」営業” を出版。2024年4月25日に待望の3作目として、 “The Intelligent Sales AIを活用した最速・最良でクリエイティブな営業プロセス” を翔泳社から発売。生成AIと営業に特化した国内最初の書籍として注目を集める。

現在は執行役員 CMOと新規事業開発の責任者を兼任。管掌するプロダクトとして営業コミュニティのYEALE、営業専門の人材紹介のSQiL Career Agent、日本最大級の営業エンターテイメントJapan Sales Collectionなどがある。

Everything DiSCの認定トレーナーであり、専門は営業、プレゼンテーション、コミュニケーションスタイルと多岐に渡る。



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