カーリースや車両管理など、ビジネス移動に関するサービスを多数展開するSMAS(住友三井オートサービス株式会社)の支援事例です。モビリティソリューション推進部 部長の阿部朋之さま、部長代理の玉垣裕貴さま(※2025年2月取材時点)にお話をお伺いしました。
阿部さん
住友三井オートサービス株式会社(以下SMAS)の阿部と申します。
私はモビリティソリューション推進部という部署で、具体的にはテレマティクスやモビパスという日報アプリの販売のマネジメントをしております。
玉垣さん
同じく玉垣と申します。モビリティソリューション推進部のマーケティンググループに所属しております。
モビリティサービスの企画や実行を担当し、時には現場に出向き、直接推進活動に取り組みながらモビリティサービスの普及に向け邁進しております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
阿部さん
SMASでは、アルコールチェック記録のデータが管理できる無料のWebアプリ『ALnote』、アルコールチェックはもちろん、車の手配も含めて社員の移動をまるまる管理できる『Mobility Passport』など、自動車リースを基盤とした質の高い総合車両管理に関するサービスを提供しております。
玉垣さん
2023年の9月に、自治体向けに新しいソリューションをご提供するというところから御社とはお付き合いをさせていただいておりまして、もう足掛け3年になります。
私たちは、カーリース事業のほかに日報を中心としたアプリをご提供しており、サービスを提供していく上で、随時アップグレードや新しい取り組み、新機能やサービスのリリースをおこなっております。そういった動きが多い中で自社内の人員だけでセールスを賄っていると、お客さまの反応や営業のノウハウが蓄積されるのが遅くなるという危機感があり、そこで、御社にご協力いただけないか、とお声がけしました。具体的には、『Mobility Passport』と、『DRIVEBOSS』という二つのサービスでご支援いただいております。
玉垣さん
『Mobility Passport』は、アルコールチェック記録のデータが管理できる無料のWebアプリ『ALnote』をアップグレードした有料サービスです。『Mobility Passport』では、アルコールチェックだけでなく、車の手配や運転日報のデジタル記録、上長の運行の承認、車両の運用最適化など、社員の移動をまるまる管理できます。セレブリックスさまには、『ALnote』から『Mobility Passport』へのアップセルをお手伝いいただきました。
また、『ALnote』に関しては、セレブリックスさまが営業活動の中で収集いただいた調査結果に基づいて、お客さまにさらなる価値を提供できるよう、試行錯誤しながら運用面の構築を進めております。
特に直近1~2年は、アルコールチェックに関する運用面のご相談を非常に多くいただきます。
アルコール検知の使用義務化が始まった当初は、まず紙管理からクラウド管理に変えようというニーズが多かったのですが、最近ではアルコールチェックの記録確認におけるなりすましの防止や、形骸化しないような運用はどうすれば構築できるのか、といったハイレベルな管理体制を目指すお客さまが増えてきた印象を持っております。ですので、このニーズの変化を見逃さないように、まずは適切なタイミングでお客さまにアプローチをすることが重要だと考えております。
阿部さん
『DRIVEBOSS』は介護業界向けのサービスで、スマホで車両の位置情報の確認や、運行ルートの最適化といった価値をご提供させていただいております。セレブリックスさまには、マーケット調査の実施から分析レポーティングまでをご支援いただきました。
阿部さん
『DRIVEBOSS』に関しては、非常に良い効果を感じています。
例えば、営業活動に使うトークスクリプトをご提供いただいたおかげで、すぐに営業活動を開始することができました。
また、介護業界の皆さまは午後2時から3時までは電話かけても良いけれど、夕方4時以降は利用者さまのご自宅を回ってらっしゃるので避けるべきだ、といった、業界特有のノウハウもご提供いただき、ありがたく思っています。
玉垣さん
『ALnote』は、元々ウェブ上で登録から利用が完結する仕組みですので、直接お客さまの声を聞く機会がありませんでした。ですので、セレブリックスさまの活動のなかで、いわゆるVOCと呼ばれる、お客さまの声を可視化できたことが1つ目の収穫だったと思います。
その上で、お客さまのニーズも当然変わっていきますので、我々が持っているソリューションがどういった顧客の希望にベストフィットするのかを、うまく示唆いただいたことが非常に大きな収穫だったと思っております。
阿部さん
全社的に弊社では導入経験がありませんでしたので、そもそも導入すること自体がある意味チャレンジだったと思っております。
弊社は全国に2,000人以上の社員を有しておりまして、日々営業活動をしている会社です。そういう会社が営業コンサルティングを導入するということは、親和性の確認も含めてチャレンジだったと理解しています。
阿部さん
他社さまと比較をさせていただくことはありましたが、やめようと思ったことはありません。
比較した際も、我々の業界が非常にニッチで独特なノウハウが求められるので、その部分で比べるとやはり御社が最適かなという判断をさせていただいております。
阿部さん
少しうがった見方になるかもしれませんが、初期の頃は営業代行という印象が正直強かったです。ですので、自治体へのアウトバウンドをしてただき、数を上げていただいて終わりというイメージがありました。しかし、いい意味で期待が裏切られたと思っております。
営業活動だけにとどまらず、先ほどお話ししたトークスクリプトもそうですが、成功確率が高いキーワードの提案など、いわゆる営業の過程を含めた活動レポートをいただいたことが、印象に残っております。
玉垣さん
私は2つあります。
正式にセレブリックスさまに依頼をする前に、どれくらいのお客さまに接触ができて、どのくらいの効果が見込めるのかというシミュレーションをお願いしたのですが、非常に具体的な数値が出てきました。
数値以外にも、セレブリックスさまがこれまでアクションされてこられた業界特有の課題やニーズの移り変わりなどもキャッチアップされていて、そういった定性面の情報も含めて非常に具体的な成果のシミュレーションをいただいたことがとても印象に残っております。
もう一つは、いざ営業代行が始まる前にご提示いただいたトークスクリプトが本当に感動レベルでした。社内ではあのレベルまで作りこむのは難しいだろうなと思うほどの完成度で、本当に自信を持って御社にお願いできる、という心持ちで営業活動をお願いできました。
玉垣さん
実務を担当している身としては、同じ目線で取り組んでいただいたことが非常に印象的でした。
例えば、目標値に対してビハインドがあった時のリカバリーもそうですし、一緒に作り込んだスクリプトに対して上手くいったところ、いかなかったところを一緒に再工夫しながら数字を追いかけているという姿勢が非常に嬉しかったと記憶しております。
阿部さん
当たり前ではありますが、いかにセレブリックスさまからアウトプットいただいた成果物を、自社内にどう浸透させるかが極めて大事だと思っています。
また、依頼側も任せっぱなしではなく、セレブリックスさまにいただいたアウトプットをもとに社内でアクションした結果をきちんとフィードバックし、ここは良かった、ここはもう少しこういう見解があったのではないか、という点を担当の方と意見交換をして、次回さらにいいものができるようなコミュニケーションが必要かなと思います。
やはりその企業ならではの共通言語や独特の言い回しが必ずありますので、いただいたものをそのままではなく、自社の言葉で再編成をすることが大事かなと思っています。
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