知念さん
株式会社ドットミーの代表取締役を務めております知念と申します。弊社は現状、ブランドを作り、育てることにチャレンジしています。
近年、SNSやECといったチャネルでの販売やマーケティング手法が大きく変わってきている流れの中で、我々ドットミーが「お客様にブランドを知っていただき、好きになっていただく」という目標を掲げ、「未来の自分に出会えるブランドを作る」ことに取り組んでいます。お客様の生活をより良くするブランドを届けるためには、従来のやり方ではなく新しい方法にどんどん挑戦し、その取り組みを通じてブランドをお客様に届けたいと考えて、この会社を始めました。
新しい価値をお客様に届けていくための仕組みづくりのような、一社単独ではできないエコシステムを作れたらという想いで始めた背景があります。
提供サービスに関しては、『 Cycle.me 』というブランドが象徴的な存在です。
このブランドでは、朝・昼・夜と時間帯に合わせて美味しい商品をお届けするという目標で展開していてコンビニエンスストアとタッグを組み、店頭にて幅広い商品展開をしています。
たとえばこの食物繊維が摂れるスティックゼリーは、食物繊維を手軽に摂取できる選択肢を増やそうという想いで開発しました。ゼリータイプなので持ち運びしやすく、どこでも手軽に食物繊維が摂れます。
日本人は必要な量の食物繊維が十分に摂れていないと言われていますが、健康づくりの土台となる食物繊維は非常に重要です。だからこそ、食物繊維を手軽に摂取できる形を届けることで、お客様にとって無理や我慢のない栄養サポートができればと考えています。
知念さん
お客様がブランドに出会い、その価値を体験できる場をどう作っていくかを、非常に大事にしています。
通常の小売の棚に並んだだけでは、ブランドのことや商品の情報を深く知るのはなかなか難しいと感じています。例えば、ジムなどで信頼されているトレーナーが、お客様にタンパク質補給の手段としてこうした商品を紹介することで、ブランドと商品の良さや特性を理解していただくことができるのではないでしょうか。
また、ただ商品を並べるのではなく、私たちが「提案」と呼んでいる、朝昼夜それぞれの時間に合った栄養を届ける売場づくりを行うことで、私たちの想いに共感してくださるお客様と出会う場を作ることができます。これこそが「ブランデッドリテール」だと考えています。
知念さん
今回、スティックゼリーの発売にあたって、ゼリーという商材自体が日本ではまだまだ少なく、どうすればお客様に手に取っていただけるのか模索が必要だと考えていました。仮説としては、スパやサロン、美容系やジム系のチャネルなど可能性のある販売先が見込まれましたが、特にどこに注力するべきかを短期間で把握したいという思いがありました。
そこでセレブリックスさんにご相談し、どのチャネルに優先的にアプローチし、どう戦略を立てるか、我々の仮説と御社の見立てを組み合わせながら道筋を作っていく体制を一緒に構築しました。これがセレブリックスさんに依頼した大きな理由です。
知念さん
はい、非常にスムーズに仕事を進めていただいています。週1回の定例会議や日々の進捗・相談ごともチャットで共有していただき、タイムリーに状況が把握できる点が素晴らしいと感じています。
今はアウトバウンドでお客様に直接電話をかける形で営業を行っていただいているため、その都度得られたお客様の声やフィードバックをもとに、トークスクリプトやアプローチ方法を日々改善できています。また、我々だけでは足りなかった情報や気づきをタイムリーにインプットしていただけているので、PDCAサイクルをしっかり回しながら、より精度の高い営業活動ができていると感じています。
知念さん
販路開拓代行を使う上で、大きく二つのメリットがあると思います。
一つ目は、リソース不足を販路開拓代行で補うことによって、本来やりたい営業活動に手が回ることで、二つ目は、営業のプロフェッショナルによるノウハウや経験を活用できることです。これらが必要な場面には、とても大きな価値を発揮すると思います。
弊社の場合も、どのチャネルを狙うべきかお客様の声を聞きながら絞り込みを行う段階では、アプローチ数の量が必要でした。しかしベンチャー企業では自前で十分なリソースを確保するのは難しく、プロならではのアプローチ方法やトークスクリプトの改善提案などをいただきながら、効率的に進められるのは大きなメリットだと感じています。
一方で、既存の大手取引先との関係など、自社で強みを持っている部分は自前でやり続けつつ、新規や小口開拓のような領域は販路開拓代行サービスが力を発揮すると思っています。ですので営業活動の内容や目的で自社と販路開拓代行会社の役割を分けていくことが大事なのではないでしょうか。
知念さん
実際に商品を使っていただいているジムトレーナーさんなど、現場からのフィードバックは、我々にとって非常に貴重です。
たとえば、ジムやスパ、サロンというチャネルにおいては、「どのような状態ならお客様に商品を提案しやすいか」「どんな情報をセットで伝えると売り場展開しやすいか」など、商品の中身だけでなく、伝え方やパッケージへの記載事項に関しても多くのご意見をいただきます。実際、良い商品でも、パッケージで十分に伝えきれていないと売場で説明しづらいという声があったため、販促コンテンツを納品時に同封し改善するなどの取り組みにもつながっています。
加えて、「こういう商品がもっとあれば良い」など、開発のヒントもいただけるので、新商品企画にも活かせています。
現場の声をしっかり拾い、常にアップデートしていくことが、我々のブランド作りにとって非常に重要ですので、現場のインサイトをもとに、伝え方や商品設計をより良いものに改善できるのは、現場から直接得られるVOCがあってこそです。
知念さん
大きく四つの主要チャネルで営業活動を展開し、その中で注力すべきチャネルがより明確になったことが最も大きな成果だと思っています。また、チャネルごとにどのような伝え方やお客様へのアプローチが有効なのか、理解度も深まりました。
また、「ブランデッドチャネル」だけでなく、その他の販売チャネルでも得られたお客様の声や伝え方の工夫などが、結果としてブランド全体のコミュニケーションやメッセージにも良い影響を与えて広がっており、これも非常に大きな成果だと感じています。
知念さん
これまでVOCを通じて注力すべきチャネルが見えてきたので、今後はそれらのチャネルをさらに深掘りし、実際にお客様の手元に商品が届くまでのアクティビティを強化していきたいと考えています。
そのため、引き続きご支援いただきながら、より大きな成果につなげていきたいです。
知念さん
一番大事なのは、企業やブランド、商材ごとに「どう攻めるべきか?」「どうやってお客様に知ってもらうべきか?」という仮説を自社の中で持ち、その仮説の確からしさを早い段階で実証していくことです。
それは実際の営業活動を通じてしか分からないことが多いので、セレブリックスさんのように仮説のブラッシュアップや実践知が豊富なパートナーと一緒に考えていくのが重要だと思います。「言われたことだけやる」という姿勢ではなく、一緒になって課題設定や仮説検証を行ってくれるパートナーを選ぶと良いのではないでしょうか。
もう一つ大切なのは、現場で営業活動を一緒に行う担当者との連携や信頼関係です。セレブリックスさんのように現場に寄り添ってくださる方の存在が大事だと感じました。その上で、素早くPDCAを回し、限られたリソースでも成果につなげていく活動が、販路開拓代行には求められると思います。
つまり、販路開拓代行会社を単なる外注として扱うのではなく、パートナーとしてお互いに意見を出し合い、現場の声を活かして一緒に改善していく姿勢が重要ということですね。
加えて、販路開拓代行会社の皆さんは、お客様から直接声を聞いている「現場」なので、お客様からのフィードバックを正確に吸い上げてもらうことが大切です。一方で、我々もその声をしっかり受け止めて、仮説を柔軟にリファインしていく姿勢が必要だと思います。
「自分たちの仮説が正しいからこのままでいい」と思い込まず、現場からのリアルなフィードバックを取り入れて、より良い方法を共に模索していくことが重要です。このように、お互いが意見を出し合い、仮説を磨き合うことが、営業活動を成功に導く上でのパートナーシップのあり方だと思います。
取材協力:株式会社ドットミー
Copyright © CEREBRIX Corporation. All Rights Reserved.